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陥りやすい共働きあるある

こんにちは。FPオフィス ながのココカラ 栗原です。

今日は、共働き世帯でよく見かける残念なケースをご紹介します。

これまで多くの家計診断をしてきましたが、一番破綻リスクを多く抱えるパターンだなと感じているのが、「共働き子育て世帯」です。

破綻リスクがありそうといえば、世帯年収500万円以下世帯だったり、お子さんが3人以上の多子世帯だったりをご想像されるかもしれません。

もちろん一概に言えるものではありませんし、そもそも破綻リスクの発生要因は収入の多い少ないではなく、収支のバランスですので決して不思議なことではないのですが、傍から見れば一見裕福そうなお宅でも将来的に破綻リスクがあるというと驚かれる方は多いかもしれません。

ではなぜ「共働き子育て世帯」に破綻リスクが多いのでしょうか。

共働き子育て世帯によくある問題点

よくある問題点をいくつかご紹介します。
共働き子育て世帯に限った問題点ではありませんが、多く見られるパターンです。

ご自身に当てはまるものがないかチェックしてみてくださいね。


そもそも破綻リスクって何?

例えば、上の画像がお子さま進学時破綻ケースです。
年間収支(赤い線)がところどころマイナスになっていますが、金融資産残高(青い線)がマイナスにならなければ問題ありません。
このケースの場合、想定している生活を継続した時、お子さんが大学進学時に金融資産残高が底をつくこととなり、「破綻リスク有」ということがわかります。

下の画像は老後破綻のケースです。

レジャー費、外食費、習い事費など多い傾向

もちろん収入も多いがゆえではあるものの、あるだけ使ってしまっているケースも多いと思われます。
今は収支に問題がなくても、将来的にこどもの進学時や老後に破綻ケースが見られる場合も多くあります。

家計管理がザル

いわゆるどんぶり勘定ですね。
専業主婦だったり育休中だったりで、家にいる時間が多かった時には家計簿を付けていた方でも、共働きになるとできなくなる方は多いかと思います。

それほど贅沢をしているつもりがなくても、「今日は遅くなったから外食にしよう」とか、「今日は疲れたからデリバリーにしよう」、「ちょっとご褒美」などの小さな積み重ねが、意外と大きな出費に繋がっていることがあります。
いざ家計簿を付けてみて、こんなに使ってたのかと驚かれる方も少なくありません。
日々の積み重ね、、まさにちりつもですね。

お財布が夫婦別

最大の問題点はこれです。

よくあるのは、
住宅費、光熱費は夫、食費、日用品、雑費は妻、など項目別に負担を分け、各自のお財布(口座)から引き落としするというものです。
しかしこれではお互いに収支の全体像が見えず、問題点にも気付きにくい、気付くのが遅くなるというデメリットがあります。
また、こうしたルールでは貯蓄ができない家計体質に陥りやすいものです。

仮に自分の稼ぎの余剰分をせっせと貯金してそれなりの金額になっていたとしても、それはあくまで自分のお金であり、貯めたお金で好きな車を買う、趣味に充てる、など各自の支出に流れていく可能性が高いです。
お財布が別ということは、「自分のお金」という意識になる可能性が高いので、こうしたリスクがあるのは当然といえます。
それでもどうしても別がいいいというのであれば、生活、子育てをともにしていくために厳格なルール作りをする必要があると思います。

以前、ご相談いただいたご夫婦は共に40代で、お子さんは中学生と高校生でした。
住宅購入と家計診断のご相談でしたが、共働きでそれなりの世帯収入があるにも関わらず貯金が少なく、それもお互いに把握できていないという状況でした。
診断を通して、お互いに「それだけしか貯まってないの?」と愕然とされていたのが印象的でした。
よくまあここまでお財布別でやってこれたなと感心すらしたものです。
遅きに失した感はあるものの、これを機に家計の一本化改革を行っていただきました。

「夫婦でお財布別」は、結婚して暫く、お子さんが生まれる前の生活であれば大きな問題ではありませんが、子持ち世帯となった場合は早期に改めた方がよいでしょう。

改善するためにやるべきこと

独身時代の延長で、お財布を一本化するのには抵抗がある方も多いかもしれません。
ライフプランを作成してみて、将来的にも収支に問題がないのであればそのままでもよいです。

しかし、多くの場合が途中でつまづきます。
それが結婚だと言ってしまえば夢がないですが、結婚してこどもを持つということは、各自多少の自由がきかなくなるのは仕方のないことです。
夢を損ないたくないのなら、家計管理をきちんとした上で各自へそくりを貯めるとか、こどもが独立してから再始動できるようにしっかり老後資金を準備するとか、そんな考え方にシフトしていくのが王道なのでしょうね。
もちろん、子育てしながら各自の趣味や時間を上手にエンジョイされている方も多くいらっしゃいます!

財布を一つにする

まずはこれですね。

DINKs(共働き子なし世帯)の場合はよしとして、子持ち世帯であればやっぱりどこかのタイミングでお財布を一つにすることが必要なのではないでしょうか。
どんなに遅くともお子さんが中学校に上がる前までには、少なくとも生活口座(管理)は一つにまとめるべきだと思います。

どうしても個々の裁量を分け持ちたいのであれば、いろんなやり方はあるかと思いますが、
家族として必要なお金(教育費、ファミリーカー、住宅維持費など)の貯金も共に拠出した上で個人のお財布を持つべきなのではないかと思います。
※個人のお財布を持つこと自体に問題はありません。

教育費等必要なお金が足りなくなったらその時に、それぞれに貯めていた貯金から補えばいいとの考えをお持ちの方も多いようですが、それは楽観的すぎるのではないかと思います。
お互い相手の貯金をあてにしていたり、お互い思ったほど貯金できてないというケースはザラにあります。
結局、その時に揉めることになり、多少の揉めごとで事が済めばよいですが、致命的な事故(離婚)となることもあれば、無駄なローンを組むことになるなんてこともあるかもしれません。

老後費用については、こどもも独立して夫婦お二人の問題ですから、それぞれの貯蓄で可能な生活をする、という覚悟なのであればそれはそれですが、
少なくともお子さまが独立するまでは、家計も共有するのが最善かと思います。

家計を見える化する

百歩譲って「お財布を別にする」を容認したとしても、各自の財産、収支状況は開示するようにしましょう。
へそくりは隠し持っていてもよいですが(´▽`)

やはり共同生活する上で、家計の見える化、共有化は重要です。
特に想定外の急な大きな支出など、金銭的な問題が発生した場合や、住宅や自動車など、大きな買い物をする場合は家計が見える化されていないと対処が難しくなったり誤ったりすることが考えられます。

お財布を一つにし、収支を見える化することは家計を健全化するための大事な一歩なのです。

家計や将来設計を夫婦で共有する

これがきちんとできているご家庭は、意外と少ないのかもしれません。
夫婦って、どうしてもなあなあになることがありますよね。

夫婦ともに家計管理ができる必要はありません。
むしろ二人揃ってイニシアチブを握ると逆に揉めたり上手く事が進まないこともあり得ます。
家計管理は得意な方がやればよいのです。
ただし、共有することは忘れないでください。
例え日々の家計管理は相方にお任せでも、要所要所で家計や将来設計を共有化することは意識的に行いたいものです。

夫婦だけだと迷走したり、毎度険悪な空気になったり、上手くいかないという方は、専門家を利用するというのも一つの手です。

《まとめ》こんな人は第三者専門家(FP)に頼るが勝ち

共働きだけど思うように貯金ができない、将来に不安がある...
そんな方は、ぜひ一度ライフプランをチェックしてみてください。

しかし問題なのは実はそうした自覚のある方ではなく、
不安に感じていない人、将来のリスクに気付いていない人、パンドラの箱を開けようとしない人、です。
そんな方が共働き世帯に多いのです!

気付いてほしいな~、早めにチェックしてほしいなと思います。

どんぶり 収入に余裕があり経済感覚もおおらか

個人的には嫌いじゃないです、どんぶりでおおらかな性格の方(≧▽≦)
でもFP的には心配です。

いつかそうでいられなくなる時期が必ずやってきます。
知らないから、気付いていないから、気付いていないフリをしているから余裕でいられるのです。
きちんと裏付けを取った上でおおらかに過ごしましょう ٩( ᐛ )و

相手任せ

相手もあなたをあてにしています。
気付くのが遅くなると手遅れになります。
きちんと二人で将来について考えましょう。

めんどくさがり

ご夫婦ともに、管理、検証、見直し、そんなのめんどくさいし苦手!という方は、プロにお任せしましょう。
めんどくさいからと放置していては、取り返しのつかないことになってしまう危険性もあります。
めんどくさいと言ってられないようになってからでは遅いのです。

こういう方は迷わずFPを使ってください。

単純に多忙で時間がない

やらないとと思ってはいるが時間がない、やるとしても何から手をつければよいかわからない
そんな方もプロの手を借りましょう。

後悔、先に立たず
覆水盆に返らず

夏休み、家計の将来についてご夫婦で話してみませんか?
二人だと気が重い、思うように進まない、そんな方はぜひお気軽にご相談ください。

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