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金利のある世界 住宅ローンの選び方

こんにちは。FPオフィス ながのココカラ 栗原です。

今日は、金利上昇と住宅ローンについてです。

2013年から10年以上続いた大規模金融緩和からの脱却も着々と進み、金利のある世界へと戻ってきました。

住宅ローン金利も超低金利から、金利上昇局面にフェーズが変わりました。

「金利はもう底の底、これからは上がるしかない」と言い続けてきましたが、いよいよ現実味を帯び、住宅ローン返済者やこれから住宅を購入する人にも警戒感が強まってきているようです。

金利上昇局面である今、選ぶべきは変動金利か固定金利か、迷っている方も多いのではないでしょうか。

今日は、住宅ローンの金利タイプを考える際に参考となるポイントをお伝えしていきたいと思います。

「低金利時代は固定金利」、「高金利時代は変動金利」がセオリー 今はどちらを選ぶべき?

これまで約8割の方が変動金利(期間選択型含む)を選択しています。
本来は「低金利時代は固定金利」というのがセオリーなのに、なぜ8割もの方が変動金利を選択しているのでしょう。
理由は、
・「金利なんて上がらない」という時代の空気感
失われた30年の弊害とでも言いましょうか、何をしたって景気なんてよくならないよ、金利なんてそうそう上がらない、そんな閉塞感。バブルを知らない世代も知ってる世代も、もうあんなことは起こらないというマインド。
・超低金利の魅力
・売り手(住宅メーカー)、貸し手(銀行)に好都合
金利が低いとより高額な物件が売れる、変動金利は金利上昇時借り手がリスクを負う
・借り手にとっても一見好都合
金利が低ければ月の負担額も少なく、アパート家賃と変わらないなど心理的ハードルが下がる
・周囲に相談してもみんな変動金利
8割が変動金利なので相談したところで変動一択
・金利が上がったとしても固定金利より得、という勘定
・金利が上がってきたら固定に見直せばいい、という考え
こんなところでしょうか。

しかしここへきて固定金利への注目度が増しています。
金利が上がってきて、ようやく固定金利が注目されるという皮肉。

固定金利は先行して上昇

これまでも何度かお伝えしてきましたが、金利上昇局面においては固定金利が変動金利に先行して上昇します。
これはまあまあ大事なポイントだと思うのですが、新規借入時に変動金利を選ぶ人はよくこのセリフを口にします。
「金利が上がってきたら固定に見直せばいい」
ですがそんなに簡単なことではないのです。

元々変動金利より固定金利の方が金利が高い上、上昇する時は固定金利の方が先に上がるのです。
返済額に余裕がある人なら問題ありませんが、そもそも金利が上がって返済額が上がるのはキツイ、という人は軽々に固定金利への見直しができるでしょうか。

現に、最近は借り換えのご相談も増えてきましたが、少し前までは「変動から変動」でもメリットがあるケースも多くあったものの、直近では変動金利もじわじわと上昇してきているとあり、
「少しでも負担を下げたいから、変動からより金利の低い変動へ」という見直しも難しくなってきました。
また、「今後も上がり続けるのはこわい」と、固定金利に変えてしまいたいというお客さまも増えてきましたが、すでに上昇が進んでいる固定金利とは金利差も大きく、やはりこちらも難しい選択となってきています。

変動金利か固定金利か

今は低金利時代なのでしょうか、金利が上がって高金利時代に突入しているのでしょうか。
どうでしょう、今は過渡期とでもいうべきでしょうか。
確かに長らく金利のない世界にいた私たちからすれば、今の金利は高いと感じるでしょうが、大きな目で見るとまだ低金利の域なのではないでしょうか。
とはいえ、今後高金利時代に突入する可能性は十分にあるともいえます。
固定金利が選択肢に上がるのもこれが最後かもしれません。

住宅価格も上昇している、足元の物価も高止まり、実質賃金はなかなか上がらない…
そんな中、住宅ローンの選択も非常に難しくなっている、多くの方が実感しているところかもしれません。
最近はペアローンや返済期間50年のローンを選択する人も増えてきています。
50年ローンの懸念点、注意点についてはまたの機会に述べるとして、
悩ましい金利タイプの選択、どのように選べばよいのでしょうか。

金利タイプ選択のポイント

今までの超低金利も終わりが見えてきて、これからどんどん金利が上がるかもしれない…
まだ低金利といえば低金利、長い返済期間を考えれば、高金利の入口に立っているのかもしれない…
固定が安心だけど負担が大きい、変動は将来払いきれるのか心配…
もう何が正解かわからない。
そうですね、難しい局面で、確実な正解はないように思えます。
そんな中で何を決め手にしていけばよいのか、少しナナメの方向から考えてみようと思います。
一つでもヒントになりましたら幸いです。

メンタルや性格で選ぶ

金利タイプの選択時には、金利差や返済額ばかりに目が行きがちですが、私は「性格」で選ぶことはとても大事なポイントになると思っています。

いざ金利が上がって返済額が増えた時、金融資産のあるなしにかかわらず、不安に感じる人、今後の上昇も考えると不安でしょうがない、そんな人は変動金利は向いていないと思います。
精神衛生上もよくないですし、せっかくマイホームを手に入れても幸福度が下がるというのは本末転倒ではないでしょうか。

逆に、「上がっちゃったね、まだ上がるかもね~」くらいに大らかに構えられる人であれば変動金利でも問題なさそうです。もちろん、資金計画に問題がないことは大前提となりますが。

金融リテラシーの有無で選ぶ

変動金利は仕組みが複雑です。将来の返済計画も未確定です。
多くの方が30年以上にわたり返済し、当然その間に金利は変動します。どれくらい上がるか下がるかはわかりません。
その時々で適切な判断をする必要があります。

例えば急激な金利上昇があった時、繰り上げ返済をして少しでもリスクを軽減させるのか、
いやいや住宅ローンに充ててしまっては教育資金が足りなくなってしまうかもしれない、
繰り上げ返済するより運用にまわした方が賢いかも、
団信もあるのに繰り上げ返済した方がいいのか…

お金がないと繰り上げ返済はできませんが、あったとしても、意外と判断は難しいのです。
その時々に適切な判断が必要な上、決断力も必要になります。
金融知識や判断力、決断力に自信がない方が変動金利を選択するのはリスキーかもしれません。

不確定要素が多い人は固定が安心

多くの場合、住宅ローンは高額な借金となり、返済期間も長期にわたることになります。
人生100年といわれる長い人生、これから身の上に何が起こるか、ライフステージにどんな変化があるか、経済情勢がどのようになるか、誰にもわかりません。
そんな中、多額の借金を長期間返済していくことになるのです。

変動金利を選択した場合は、将来の返済額さえわかりません。
・家族計画(子どもの数)が未確定(まだ増えるかもしれない)
・二人以上の子どもがいて教育計画は未確定
・妻の将来の収入が未確定(パートなのか正社員なのか)
・転職の可能性がある
・年収の変動が大きい
例えばこれらの不確定要素が複数あるご家庭が、これに加えて多額、長期の返済が必要になる住宅ローンまで不確定なものにするということはそれだけ抱えるリスクが大きくなると考えた方がよいでしょう。

それならば、住宅ローンはあえて固定化するというのもライフプラン全体を通して考えた際、意味のあることだとも言えます。

住宅ローン、みんなどうしてる?

多くの方が、住宅ローン選択に難しさを感じている今日この頃。
他の方の動向も気になりますよね。
参考までに、当オフィスのお客さま動向を振り返ってみます。

固定金利に再注目

当オフィスにご相談にいらっしゃるお客さまの場合、肌感覚でのお話となりますが、4、5年前までは全期間固定金利を選択される割合が多かったです。
超低金利時代に、銀行や住宅メーカーではなくFPに相談に来られるお客さまですから、そうではない方に比べ固定金利の情報も多く入手できるからだと思います。

しかしコロナが明けた頃からでしょうか、固定金利がじわりじわりと上昇していき、それに反して変動金利は競争激化で更に金利が下落、固定金利と変動金利の差は更に開きが出てきていました。
その頃にはほとんどのお客さまが変動金利を選択されていました。
本来は固定金利を選びたい方も、住宅価格の高騰とも相まって、返済額を考えると固定は厳しい、ある程度のリスクも承知で変動金利、というやむなく変動金利、という方もいるのが現実でした。
この頃からすでに住宅ローン選びに難しさを感じる人が増えてきたような気がします。

さてそして現在、みなさんどうされていると思いますか?
これが意外と固定金利人気が復活してきているのです。
そしてこれは当オフィスに限ったことではありません。
やはり金利上昇が実感レベルとなった今、今後も上がるであろう変動金利を選ぶのはこわい、という方が増えているんだと思います。
当オフィスでは今変動と固定、半々くらいでしょうか。
しかし、先ほどもお話しましたが、固定金利を選べるのも本当にこれが最後になるかもしれません。

住宅価格も上昇、火災保険も保険期間が短くなった上年々保険料も上昇、益々マイホーム計画が難しくなってきています。

益々重要になる生涯設計

いずれにしても、無理のない資金計画をベースにしないといけないことは間違いありません。
その上で、金利や返済額だけでなく、性格や金融知識の有無、ライフスタイルや価値観などと照らしながら、自分たちにあった住宅ローンを選択したいものです。

住宅購入資金計画だけでなく、ライフプランを通して見えてくる価値観や考え方もあります。
住宅購入計画で迷子になっている方は、一旦視野を広げてライフプランをチェックしてみることをおすすめします。

マイホームを検討したいけど煮詰まっている方、お手伝いできることがあるかもしれません。
気になる方はご相談ください。

本日は以上です。
最後までご覧いただきありがとうございました!

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