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あなたにとっての「幸せ」とは何ですか?

こんにちは。FPオフィス ながのココカラ 栗原です。

今年もあっという間に年の瀬になってしまいました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。
コロナ渦が明け日常が戻ったかのようですが、世の中の価値観、人々の行動は、それ以前と大きく変わったのではないでしょうか。

私は以前より常々、「幸せとは何か」ということを考え、行動に結びつけるということを習慣化してきたのですが、最近この思考も少し市民権を得てきたような気がしています。
同じようなことを考える人が増えたのかなと思うのですがいかがでしょうか。
もっと言えば、東日本大震災からじわじわと広がってきた価値観がコロナ渦を経て定着してきたのかもしれません。

今回は、今年最後の記事として「幸せとは何か」をゆる~く考えてみたいと思います。
忙しい年末ですが、最後までおつき合いいただけますと幸いです。

世界幸福度ランキング

世界幸福度ランキングは、2012年から始まったランキングで、今年は143か国、地域が対象となっています。毎年3月に発表されます。

各国の約1,000人に生活に関する満足度を0~10までの11段階で自己評価してもらい、過去3年間の平均をもとに幸福度としてランキングを決定しています。

2024年世界幸福度ランキング1位の国は?

2024年1位の国はどこだったか、ご存知ですか?
恥ずかしながら、私は「世界幸福度ランキング」と聞いて最初にイメージするのがブータンでした。
ブータンが「世界一幸せな国」として話題になったのは、2013年のことでした。しかも、正確にはランキングが「北欧(先進)諸国に続いて世界8位」だったようです。
当時GDP170位の国が、幸福度で8位にランキングしたということのインパクトが大きく、話題となったのでした。

そして、2024年の1位は7年連続でフィンランド。
2位がデンマーク、3位アイスランドと続きます。日本は、51位でG7の中では最下位でした。
2024年は143位まで発表されていますが、ブータンはというと...どこにも名前がなく、ランキング外となってしまっているようです。

かつて「世界一幸せな国」といわれたブータンの幸福度が落ちたのはなぜ?

10年以上情報がアップデートできていなかったことを恥じたのと同時に、「ブータンどこいった?」の思いが大きくなり少し調べてみたところ、興味深い記事を見つけました。
少し古い記事になりますが、
前ブータン王国名誉総領事館のHP(※1)2021年10月のニュース ブータン「世界一幸せな国」の幸福度ランキング急落 背景に何が?(※2) の記事内で紹介されていた内容の一部抜粋です。
※1 2019年まで名誉総領事を務めていた方が運営されているサイトです。
※2 大元の出典先は、女性セブン2021年11月4日号の記事のようです。

「かつてブータンの幸福度が高かったのは、情報鎖国によって他国の情報が入ってこなかったからでしょう。情報が流入し、他国と比較できるようになったことで、隣の芝生が青く見えるようになり、順位が大きく下がったのです」(友野さん)※原文のまま
加えて、精神科医の樺沢紫苑さんは、「それまで幸せを感じていても、人と比べ始めたとたんに幸福度が下がる。」、「精神医学においても、他人と比較する人は幸せになれないことがわかっています。」と指摘しています。
とても興味深いなと感じたのですがみなさんはいかがでしょうか。

人生100年、ライフプランを通して見えてくるもの

私はお客さまのコンサルティングをする時、ヒアリングの時間を十分に確保するようにしているのですが、ヒアリングしながら心の中で考えていることは、「この家族にとっての幸せとは何かな」ということです。
表向きは「家を購入したい」というご相談テーマだったとしても、ヒアリングを通して本当に得たいもの、大切にしたいものが何か、が見えてくることがあります。
「広いリビングのある部屋が欲しい」という要望は、単に立派でおしゃれな家が欲しいということではなく、「こどもたちと団らんする時間を大切にしたい」という思いが基になっているのだとわかったら、「こどもたちと団らんする時間を大切にする」ということを一番に、夢と現実を擦り合わせていくようにします。
仮に資金的に無理をして「広いリビングのある部屋」を手に入れたとしても、家計が苦しくこどもたちと団らんする時間がなくなったとしたら、それはそのご家族にとって本当に欲しかったものではなく、この家族にとっての幸せを実現したことにはならないと思うからです。

ヒアリングやライフプランを通して、ご本人たちも気付いていなかった価値観や幸福感に気付くこともあります。

みんなの「幸せ」が自分の「幸せ」とは限らない

他人が持つ立派な家や、優雅な暮らしをみると自分も欲しくなるというのは共生社会で生きる人間の性なのかもしれません。
でも、人の幸せが自分の幸せとは限らないはずです。
立派な家を持ち、裕福な暮らしをしていても、家族不和で幸せではないご家庭もあります。
慎ましい生活でも幸福度が高いご家庭もあります。
何に幸せを感じるかや、価値観は人それぞれです。
人が持っていて自分が持っていないからといって恥じることではありません。

「他人と比較する人は幸せになれない」という言葉がじわじわと染みてくるのは私だけでしょうか。

あたりまえと思っている価値観はあたりまえではないかもしれない

コロナ渦で、これまで常識とされてきたことやあたりまえと思われてきた価値観が、「違うかもしれない」と立ち止まっていろいろと考えた方も多いのではないでしょうか。
世の中が大きく変わり、また変わろうとしている過渡期の今、いろいろな選択が難しく、悩むシーンも増えてきたかもしれません。
でもきっと、答えは自分や家族の中にあります。

年末年始、少し立ち止まってそんなことを考えるのもよいかもしれませんね!

よいお年をお迎えください

みなさんにとって今年一年はどんな年だったでしょうか。来年はどんな一年にしたいですか?
忙しい年末ですが、一年の締めくくりに少し手を止めて未来を考えるひとときになりましたら幸いです。

今年一年、出会えたみなさまに感謝いたします。ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。

また来年お会いしましょう!

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