こんにちは。FPオフィス ながのココカラ 栗原です。
今回は住宅ローンの借換えについて考えます。
2016年1月に始まったマイナス金利政策が、2024年3月、ついに解除されました。
まず、よい影響として預金金利がなんと!20倍になりました!
…って0.001%から0.02%※
20倍で0.02ってどーよ!ですが。
※メガバンク等の普通預金金利
そして心配なのが、住宅ローンの金利引上げですね。
住宅ローン金利動向

これから家を建て住宅ローン借り入れをする人も、現在返済中の人も、気になるのが今後の金利動向ではないでしょうか。
金利上昇がいよいよ現実味を帯びてきたという雰囲気が少しづつ広がってきました。
まずは、これから住宅ローン借り入れをする方の場合を考えます。
金利上昇がいよいよ現実味を帯びてきたという雰囲気が少しづつ広がってきました。
まずは、これから住宅ローン借り入れをする方の場合を考えます。
固定金利は上昇中
既に固定金利は長期金利の上昇傾向を受け、じわじわと上がってきています。
ただ、底値からは上昇しているものの、広い目で見れば今のところまだ「低金利」の域と言えるのかもしれません。
引き続き固定金利の最大の魅力は、「借入れ後金利上昇の影響を受けない」というところにあります。
フラット35では、「子育てプラス」という子育て世帯を支援する制度が新たに始まっています。
こどもの人数等に応じて金利を引き下げたり、金利引下げ幅を年最大▲1.0%に拡充するという内容です。
こうした優遇も得られれば、まだ選択肢として有効かもしれません。
ですが、今後更に金利上昇する可能性もありますので、もしかしたらそれもラストチャンスになるかもしれないですね。
また、フラット35の場合、適用金利が確定するのは建物が完成して最終融資時となるため、建物の契約から完成まで時間がかかる新築注文住宅では、このあたりの判断も難しくなるかもしれません。
そして、現実今の金利で見れば、変動金利との金利差が更に広がっているため、本来なら固定金利を選びたいという人でも大いに迷うところかもしれません。
ただ、底値からは上昇しているものの、広い目で見れば今のところまだ「低金利」の域と言えるのかもしれません。
引き続き固定金利の最大の魅力は、「借入れ後金利上昇の影響を受けない」というところにあります。
フラット35では、「子育てプラス」という子育て世帯を支援する制度が新たに始まっています。
こどもの人数等に応じて金利を引き下げたり、金利引下げ幅を年最大▲1.0%に拡充するという内容です。
こうした優遇も得られれば、まだ選択肢として有効かもしれません。
ですが、今後更に金利上昇する可能性もありますので、もしかしたらそれもラストチャンスになるかもしれないですね。
また、フラット35の場合、適用金利が確定するのは建物が完成して最終融資時となるため、建物の契約から完成まで時間がかかる新築注文住宅では、このあたりの判断も難しくなるかもしれません。
そして、現実今の金利で見れば、変動金利との金利差が更に広がっているため、本来なら固定金利を選びたいという人でも大いに迷うところかもしれません。
変動金利は現状維持
一方、短期プライムレートを基準とする変動金利は今のところ現状維持です。
引き上げ判断に影響する日銀の動きにも引き続き注目ですが、まだまだネット銀行を中心に金利引き下げキャンペーンや、最近では団信内容にアドバンテージを持たせるなど、激しい競争が続いています。
今後の金利上昇は気になるところですが、現状底値の超低金利はやはり魅力に感じるところでしょう。
今後ある程度金利上昇があったとしても、許容範囲とみなせる金利まである程度余裕があるかもしれません。
許容範囲を超える金利になるまで10年以上かかるのであれば、利息分の残額も軽減されているため乗り切ることもできるかもしれません。
ただし、急激な金利上昇が絶対にないとは言えませんし、借入額が大きい場合は影響も大きいですので、やはり資金計画は慎重に行うべきです。
いざという時、繰上げ返済できる余力を持って計画することも大切です。
また、最低限変動金利特有のルールも理解しておくことも忘れないでください。
新規借入れ検討中の方は、建築費も上がっていますし、これまでにも増して長期のライフプランのチェックが重要になってくるでしょう。
引き上げ判断に影響する日銀の動きにも引き続き注目ですが、まだまだネット銀行を中心に金利引き下げキャンペーンや、最近では団信内容にアドバンテージを持たせるなど、激しい競争が続いています。
今後の金利上昇は気になるところですが、現状底値の超低金利はやはり魅力に感じるところでしょう。
今後ある程度金利上昇があったとしても、許容範囲とみなせる金利まである程度余裕があるかもしれません。
許容範囲を超える金利になるまで10年以上かかるのであれば、利息分の残額も軽減されているため乗り切ることもできるかもしれません。
ただし、急激な金利上昇が絶対にないとは言えませんし、借入額が大きい場合は影響も大きいですので、やはり資金計画は慎重に行うべきです。
いざという時、繰上げ返済できる余力を持って計画することも大切です。
また、最低限変動金利特有のルールも理解しておくことも忘れないでください。
新規借入れ検討中の方は、建築費も上がっていますし、これまでにも増して長期のライフプランのチェックが重要になってくるでしょう。
止まらない物価高と、節約疲れ

では既に住宅ローンを返済中の方はどうでしょうか。
現時点ではまだ金利上昇の影響を受けていないかと思いますが、長引く物価高騰により、住宅ローン以外の支出が増え、収支が悪化してるという世帯も多いかもしれません。
現時点ではまだ金利上昇の影響を受けていないかと思いますが、長引く物価高騰により、住宅ローン以外の支出が増え、収支が悪化してるという世帯も多いかもしれません。
住宅ローン金利上昇のダメージが大きい人は?
ある程度余裕を持って資金計画した方、ライフプランをチェックの上借入金額を決定した方は、今のところ静観といったところでしょうか。
無論、全期間固定金利の方は金利上昇の心配をする必要はありませんね。
内心ヒヤヒヤしてるのは、当初の予算をオーバーして借入れしてしまった方や、頭金なしなどでそもそも少し無理をして借入れしてしまった方などでしょう。
借入れ当初と諸々の計画や想定が変わってしまった方も心配かもしれません。
無論、全期間固定金利の方は金利上昇の心配をする必要はありませんね。
内心ヒヤヒヤしてるのは、当初の予算をオーバーして借入れしてしまった方や、頭金なしなどでそもそも少し無理をして借入れしてしまった方などでしょう。
借入れ当初と諸々の計画や想定が変わってしまった方も心配かもしれません。
変動金利上昇に備え、家計を見直す
預金金利が上がったからと即座にお金が増えるわけでもなし、給与が上がったとはいえ実質賃金のマイナスは続き、物価上昇分のカバーすらできません。
考えられる見直しはやった、外食やレジャーも回数を減らした...もうこれ以上どうしたらいいんですか状態の方も多いかもしれません。
基本的に食費などの変動費の節約は、努力項目になるため頑張りすぎても息切れしたりリバウンドしたりします。
他に節約できるものって...
「住宅ローンの借換え」考えたことありますか?
考えられる見直しはやった、外食やレジャーも回数を減らした...もうこれ以上どうしたらいいんですか状態の方も多いかもしれません。
基本的に食費などの変動費の節約は、努力項目になるため頑張りすぎても息切れしたりリバウンドしたりします。
他に節約できるものって...
「住宅ローンの借換え」考えたことありますか?
住宅ローンの借換え

案外、自分事として考えたことがないという方が多いようですが、今こそ点検してみる価値はありそうです。
固定金利(フラット35)が底値だった2016年~2019年頃は、変動金利から固定金利に借換えをするというケースもありました。
通常変動金利よりも固定金利の方が金利は高いですが、上手くはまるケースだと金利が下がるということもありましたし、金利が下がらない、むしろ借換えで金利が上がるようなケースでも、底値と言われる金利でフィックスしてしまいたいという方の、積極的見直しもありました。
では比較的最近借入れをした場合はどうでしょう。
現在固定金利は上昇傾向ですので「固定から固定」や、「変動から固定」の借換えは難しいケースが多いかなと思います。
固定金利(フラット35)が底値だった2016年~2019年頃は、変動金利から固定金利に借換えをするというケースもありました。
通常変動金利よりも固定金利の方が金利は高いですが、上手くはまるケースだと金利が下がるということもありましたし、金利が下がらない、むしろ借換えで金利が上がるようなケースでも、底値と言われる金利でフィックスしてしまいたいという方の、積極的見直しもありました。
では比較的最近借入れをした場合はどうでしょう。
現在固定金利は上昇傾向ですので「固定から固定」や、「変動から固定」の借換えは難しいケースが多いかなと思います。
「変動から変動」の見直し
「変動から変動」の見直しは検討の余地アリです。
ひと昔前までは、借換えメリットがあるのは金利差1%以上といわれていましたが、比較的最近の借入れで、返済残期間が長く、ローン残高も大きい場合は0.5~0.3%程度の金利差でも借換えメリットがある可能性も十分あります。
もちろん、借換えには諸費用も必要になるためそれも含めメリットがないと意味がありませんが、上記はそれも含めた上での可能性です。
ひと昔前までは、借換えメリットがあるのは金利差1%以上といわれていましたが、比較的最近の借入れで、返済残期間が長く、ローン残高も大きい場合は0.5~0.3%程度の金利差でも借換えメリットがある可能性も十分あります。
もちろん、借換えには諸費用も必要になるためそれも含めメリットがないと意味がありませんが、上記はそれも含めた上での可能性です。
借換え検討余地アリ、の条件
・借入れ残高1,000万円以上
・借入れ残期間10年以上
・金利差0.3%以上
上記の条件に当てはまる場合は、借換えを検討する余地アリです。
実際にメリットがあるかどうか、一度借換えシミュレーションしてみるとよいでしょう。
金利で言うと、現在1%~0.7%くらいの適用金利で返済中の方ならシミュレーションしてみる価値はあると思います。
「変動から変動」の見直しは変動金利であることに変わりはなく、金利上昇リスクは内在しますが、現在の月の返済額を軽減できたり、仮に見直し後金利が上がった場合でも、その影響も多少軽減できる可能性があります。
また、最近は団信に力を入れている金融機関も多く、金利差僅かでも三大疾病保障がある団信にグレードアップできたり、中には金利上乗せなしで保障が付けられるものもあったりします。
・借入れ残期間10年以上
・金利差0.3%以上
上記の条件に当てはまる場合は、借換えを検討する余地アリです。
実際にメリットがあるかどうか、一度借換えシミュレーションしてみるとよいでしょう。
金利で言うと、現在1%~0.7%くらいの適用金利で返済中の方ならシミュレーションしてみる価値はあると思います。
「変動から変動」の見直しは変動金利であることに変わりはなく、金利上昇リスクは内在しますが、現在の月の返済額を軽減できたり、仮に見直し後金利が上がった場合でも、その影響も多少軽減できる可能性があります。
また、最近は団信に力を入れている金融機関も多く、金利差僅かでも三大疾病保障がある団信にグレードアップできたり、中には金利上乗せなしで保障が付けられるものもあったりします。
努力不要の固定費見直し

家計の見直しにおいて、固定費の見直しは「努力不要の負担削減」ということでまず優先的に考えるのがセオリーとされます。
固定費といえば他に、保険や通信費、光熱費などですね。
塾代や最近多いサブスク費用なども毎月同じ額が引かれる固定費です。
固定費は逆に言えば「努力が及ばない」項目です。
ただし、努力不要というのは“一度見直してしまえば”という条件付きで、見直しのための労力は要します。
まさにそこがハードルを高めているのかもしれません。
また、保険に関しては削ればいいというものでもありません。
もちろん無駄な分は削減するべきですが、本来保険は公的保障や預貯金では賄いきれない分をカバーするものですから、家計が苦しくなったからといって必要な保障まで削減してしまい、有事の際に今より更に家計の悪化を招いてしまうようでは本末転倒です。
団信は住宅ローン返済の免除になりますが、団信だけでは生活が守りきれない場合もあります。
保険の見直しに関しては安易な削減をせず、無駄や不足がないかを検証し、適切に準備することが大切です。
固定費といえば他に、保険や通信費、光熱費などですね。
塾代や最近多いサブスク費用なども毎月同じ額が引かれる固定費です。
固定費は逆に言えば「努力が及ばない」項目です。
ただし、努力不要というのは“一度見直してしまえば”という条件付きで、見直しのための労力は要します。
まさにそこがハードルを高めているのかもしれません。
また、保険に関しては削ればいいというものでもありません。
もちろん無駄な分は削減するべきですが、本来保険は公的保障や預貯金では賄いきれない分をカバーするものですから、家計が苦しくなったからといって必要な保障まで削減してしまい、有事の際に今より更に家計の悪化を招いてしまうようでは本末転倒です。
団信は住宅ローン返済の免除になりますが、団信だけでは生活が守りきれない場合もあります。
保険の見直しに関しては安易な削減をせず、無駄や不足がないかを検証し、適切に準備することが大切です。
迷っている時間はもうない
日々の暮らしが忙しく、興味はあってもなかなか手をつけられない
いざやろうと思っても何からやればいいのかわからない
必要なことだと思うけど正直めんどくさい
そういう方の方が多いのではないでしょうか。
確かに住宅ローンなどの固定費は、削減メリットが大きいとはいえ、そこに至るまでのプロセスを考えると気が重く、後回しにしたいものです。
ですが、住宅ローンに関してはもうそんなことを言ってる猶予はありません。
日銀の動きによっては変動金利も上昇する可能性は十分にあります。
例え金利の上昇が僅かだったとしても、借換えメリットへの影響は小さくありません。
まずは重い腰を上げ、トータルで借換えするメリットがあるのかどうか検討してみましょう。
また、借換えではなく現在の借入先と交渉するというのもアリです。
ただしその場合も、本気度を見せる意味でも他行での借換え仮審査結果は必要です。
借入先での金利引き下げは、借換えのように多くの諸費用もかからないためそれはそれでメリットがあるといえます。
いざやろうと思っても何からやればいいのかわからない
必要なことだと思うけど正直めんどくさい
そういう方の方が多いのではないでしょうか。
確かに住宅ローンなどの固定費は、削減メリットが大きいとはいえ、そこに至るまでのプロセスを考えると気が重く、後回しにしたいものです。
ですが、住宅ローンに関してはもうそんなことを言ってる猶予はありません。
日銀の動きによっては変動金利も上昇する可能性は十分にあります。
例え金利の上昇が僅かだったとしても、借換えメリットへの影響は小さくありません。
まずは重い腰を上げ、トータルで借換えするメリットがあるのかどうか検討してみましょう。
また、借換えではなく現在の借入先と交渉するというのもアリです。
ただしその場合も、本気度を見せる意味でも他行での借換え仮審査結果は必要です。
借入先での金利引き下げは、借換えのように多くの諸費用もかからないためそれはそれでメリットがあるといえます。
それでも面倒な人はプロに投げるもアリ
当オフィスでも、住宅ローンコンサルティング、または総合コンサルティングの中で借換えシミュレーションをすることが可能です。
タイムイズマネーと考えれば、面倒な検証作業を投げてしまうというのも賢い選択かもしれません。
もちろん丸投げは無理ですが、助言者や伴走者がいれば思った以上に作業がはかどりやる気も出るかもしれません。
専門家を上手に活用する、という意識がもっと定着すればいいなと思います。
本日は以上です。
参考になりましたら幸いです。
タイムイズマネーと考えれば、面倒な検証作業を投げてしまうというのも賢い選択かもしれません。
もちろん丸投げは無理ですが、助言者や伴走者がいれば思った以上に作業がはかどりやる気も出るかもしれません。
専門家を上手に活用する、という意識がもっと定着すればいいなと思います。
本日は以上です。
参考になりましたら幸いです。