
FPオフィス ながのココカラ 栗原です。
入学、進学シーズンになりました。
この時期になると学校から「自転車保険加入案内」のお便りが来ませんか?
これ、必要なんでしょうか。
自転車保険、理解しているようなしていないような…
改めて整理してみたいと思います。
自転車保険の義務化進む
長野県では2019年より加入が義務化されています。
長野県以外でも、2020年9月時点で37の自治体が加入義務または努力義務とする条例を制定しています。
義務...ならば加入は必須ですよね。
でもちょっと待った!
長野県以外でも、2020年9月時点で37の自治体が加入義務または努力義務とする条例を制定しています。
義務...ならば加入は必須ですよね。
でもちょっと待った!
自転車保険は「個人賠償責任保険」でカバーできる
「自転車保険」は学校斡旋のもの以外にもいろいろなところで加入が可能です。
保険料もほとんどが500円以内と高いものではありません。
なら入っとくか。
ちょっと待った!
「個人賠償責任保険」入っていませんか?
保険料もほとんどが500円以内と高いものではありません。
なら入っとくか。
ちょっと待った!
「個人賠償責任保険」入っていませんか?
「個人賠償責任保険」って?
「個人賠償責任保険」とは、
個人や家族が他人に怪我をさせてしまったり、他人の財物を壊してしまった際に、法律上負う賠償責任に対する費用を補償してくれる損害保険です。
例えば、
・自転車で他人にぶつかってケガをさせた
・飼い犬が他人に噛みつきケガをさせた
・デパートでこどもが陳列商品を落として壊した
・野球の打球で他人の家のガラスを割った
・同居する認知症の親が踏切に立ち入り事故を起こした
このような場合に、賠償額を保険でカバーすることができます。
上記の例でもわかるように、日常生活で身近なリスクであり、かつケースによっては賠償額が高額になることも有り得ます。
そして、このリスクは自転車事故に限ったことではありません。
個人賠償責任保険であれば、自転車事故を含むこれらのリスクに備えることができます。
個人や家族が他人に怪我をさせてしまったり、他人の財物を壊してしまった際に、法律上負う賠償責任に対する費用を補償してくれる損害保険です。
例えば、
・自転車で他人にぶつかってケガをさせた
・飼い犬が他人に噛みつきケガをさせた
・デパートでこどもが陳列商品を落として壊した
・野球の打球で他人の家のガラスを割った
・同居する認知症の親が踏切に立ち入り事故を起こした
このような場合に、賠償額を保険でカバーすることができます。
上記の例でもわかるように、日常生活で身近なリスクであり、かつケースによっては賠償額が高額になることも有り得ます。
そして、このリスクは自転車事故に限ったことではありません。
個人賠償責任保険であれば、自転車事故を含むこれらのリスクに備えることができます。
補償が重複していませんか?
この保険は一契約で家族全員補償されますので、一家に一契約あればOKです。
ちなみに、〝生計を一にする別居の未婚の子〟も補償対象となりますので、一人暮らしの学生さんでも実家で契約があれば別で加入する必要はありません。同居していれば親も補償されます。
「個人賠償責任保険」単体で加入することも可能ですが、損害保険の特約として加入しているケースが多いです。
例えば、
・自動車保険
・火災保険
・傷害保険
などです。
加入がある場合、「個人賠償責任補償特約」や、「日常生活賠償特約」という名称で証券等に小さく記載があるはずです。
知らずに重複していたり、
既に準備があるのに追加で加入している世帯を多く見受けますので、この機会にチェックしてみてください。
ちなみに、〝生計を一にする別居の未婚の子〟も補償対象となりますので、一人暮らしの学生さんでも実家で契約があれば別で加入する必要はありません。同居していれば親も補償されます。
「個人賠償責任保険」単体で加入することも可能ですが、損害保険の特約として加入しているケースが多いです。
例えば、
・自動車保険
・火災保険
・傷害保険
などです。
加入がある場合、「個人賠償責任補償特約」や、「日常生活賠償特約」という名称で証券等に小さく記載があるはずです。
知らずに重複していたり、
既に準備があるのに追加で加入している世帯を多く見受けますので、この機会にチェックしてみてください。
個人賠償責任保険、必要な補償額は?
そもそも自転車保険が義務化されたり、個人賠償責任保険が注目されるようになったのは、平成25年に判決が出た自転車事故での加害事故が大きな話題となったことがきっかけでした。
当時11歳の男子小学生が、夜間帰宅途中に自転車で走行中、歩行中の62歳女性と正面衝突したという事故で、女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となったのでした。
判決では母親に9,521万円の賠償が命じられました。
ここで考えたいのですが、補償額はいくら必要なのか、という点です。
補償上限額は保険会社や商品によって異なりますが、1億、3億、無制限、というのがほとんどです。
上記のケースは高額な賠償額として有名な一件ではありますが、1億円の補償があれば間に合いそうです。
※損害保険ですので、1億の補償額に加入しているから1億出るのではなく、補償額内で〝実際の損害額〟が補償されます。
ですが、本当に1億円で足りるでしょうか。
例えば被害者が二人だったら?
被害者が医師など高額所得者だったら?
安心なのは無制限補償ですが、場合によっては1億円補償を複数加入するなど、あえて重複させるというのも一つの手ではないかと思います。
当時11歳の男子小学生が、夜間帰宅途中に自転車で走行中、歩行中の62歳女性と正面衝突したという事故で、女性は頭蓋骨骨折等の傷害を負い、意識が戻らない状態となったのでした。
判決では母親に9,521万円の賠償が命じられました。
ここで考えたいのですが、補償額はいくら必要なのか、という点です。
補償上限額は保険会社や商品によって異なりますが、1億、3億、無制限、というのがほとんどです。
上記のケースは高額な賠償額として有名な一件ではありますが、1億円の補償があれば間に合いそうです。
※損害保険ですので、1億の補償額に加入しているから1億出るのではなく、補償額内で〝実際の損害額〟が補償されます。
ですが、本当に1億円で足りるでしょうか。
例えば被害者が二人だったら?
被害者が医師など高額所得者だったら?
安心なのは無制限補償ですが、場合によっては1億円補償を複数加入するなど、あえて重複させるというのも一つの手ではないかと思います。
まとめ
個人賠償責任保険、個人賠償責任補償特約、日常賠償特約には、自転車保険が含まれています。
補償範囲は、基本的には自転車保険よりも広いです。
ただし、自転車保険は(自転車事故による)入院時の補償など、一部個人賠償責任保険にない補償がセットになっているものもあります。ですが、あくまで〝自転車〟事故に特化したものという位置付けになります。
名称が異なっている、
特約の一つであり説明が簡略化されたり、加入者自身も注目しないことが有り得る、
そこへイメージしやすい「自転車保険」が義務化されたということで、
一消費者が理解に苦しむのも無理はないと感じています。
また、準備すべき補償額については深く考えられていないことが多いようです。
保険商品としては保険料が少額なものですが、損害賠償は事が起こった際には大きなリスクとなり得る場合がありますので、正しく理解し、しっかりと準備しておきたいものです。
いかがでしたでしょうか。
ご参考になりましたら幸いです。
補償範囲は、基本的には自転車保険よりも広いです。
ただし、自転車保険は(自転車事故による)入院時の補償など、一部個人賠償責任保険にない補償がセットになっているものもあります。ですが、あくまで〝自転車〟事故に特化したものという位置付けになります。
名称が異なっている、
特約の一つであり説明が簡略化されたり、加入者自身も注目しないことが有り得る、
そこへイメージしやすい「自転車保険」が義務化されたということで、
一消費者が理解に苦しむのも無理はないと感じています。
また、準備すべき補償額については深く考えられていないことが多いようです。
保険商品としては保険料が少額なものですが、損害賠償は事が起こった際には大きなリスクとなり得る場合がありますので、正しく理解し、しっかりと準備しておきたいものです。
いかがでしたでしょうか。
ご参考になりましたら幸いです。