
FPオフィス ながのココカラ 栗原です。
キャッシュレス活用歴20年以上になる筆者ですが、地方でのキャッシュレス普及はまだまだだなと実感しています。
東京ではご高齢の方でも電子マネー等でスマートに会計される姿が珍しくありませんが、地方ではまだまだです。
最近は長野県でもpaypay導入店の増加によりクレジット決済が利用できるシーンが増えてきてはいますが、実際に利用されているユーザーはまだまだ少ないなという印象です。
スーパーのレジなどでは列の長さもさることながら、比較的若い方が並んでいる列を選んで並ぶのですが…長野では若い方でも小銭ジャラジャラと、当てが外れることも多々あります。
そんな訳で、キャッシュレス活用により年間18万円程度の還元を得ている実績を基に、セミナーや総合コンサルティングなどで地道に普及活動をしています(・◡・)
今回は概要のみですが、特に初級者の方に知っていただきたい情報をお伝えしていこうと思います。
第一歩はクレジットカードの活用から

カードを持たない理由は何ですか?
カードを持たない理由
・使いすぎてしまいそう
・セキュリティが心配
・借金はしたくない
・審査が通らない
...大体こんなもんでしょうか。
カードを利用するメリット
・会計もお財布もスマート
・ポイントが貯まる
・何に使ったか一目瞭然
・落としても現金より安全!?
時節柄、「現金を触らなくていい」というのもメリットと捉えられていますね。
~引出し手数料~
お金が必要で自分のお金を引き出すのに、手数料を取られるとは、それは「現金の目減り」でしかありません。
銀行金利はいくらですか?マイナスになるようなところにお金を預けておく意味って...。
私の場合、こちらも手数料無料の金融機関しか利用していませんので、振込手数料含め20年以上手数料を払ったことはありません。みなさんはいかがですか?
ご相談者さまの傾向として、さすがにこの点は注意されている方も多いようですが、振込手数料はほとんどの方が疑問なく負担されている印象です。
ちなみにpay系なら送金手数料もかかりません。
また今年から一部の大手金融機関は新規通帳発行にも手数料を取ることになりました。
いくらかご存知ですか?
1100円です(笑)。もう...笑いですね。
私の場合はとっくにオンラインです。
~会計~
最悪お財布を忘れても、今時スマホがあればやり過ごせます。
~家計管理~
現金よりもむしろカードの方が明瞭です。
100円単位での少額決済でも明細に上がりますので、何もしなくても家計簿にもなります。
スマホのアプリで家計簿と連携されている方も多いのではないでしょうか。こちらも現金より楽ですよね。
余談ですが、かたくなにクレカ利用を拒む旦那さまは...浮気の可能性アリ!?
浮気男はカード払いを嫌います。
それだけ、現金払いは不透明※だということです。※レシートを貰えなかったり紛失したら確認できません。
~セキュリティ~
こちらは「安全」と言い切れる手段は残念ながらないと思います。
カードの場合、最低でも月1回は明細確認をすることが大切です。
不正使用などが発覚した際はカード会社による補償もあります。
日本は平和ですのでお財布を落としても返ってくる率が高いようですが、そこも絶対ではありませんよね。
~借金~
カード払いを借金と位置付ける、健全な考え方ですね。
確かに使い方を誤るとメリットどころかデメリットでしかなくなる可能性も秘めています。
適正な使い方をするということは大前提にはなりますが、特に注意しなくてはならないのは「リボ払い」です。
リボ払いを利用してしまうと、メリットもチャラ。高い利息で現金の目減りにもなりますのでこちらは利用しないのが前提となります。
意図せず申込時に自動設定となっている場合もあるため注意が必要です。
また、信用情報に記録されてしまいますので、「支払い遅延」は絶対に避けなければなりません。
ただ、逆にきちんと支払いを重ねていくことで、その支払い実績が信用を高めることにもなりますので、社会人で1枚もカードを持っていない方※は、1枚くらいは保有しておくのがよいと思います。
※住宅ローン審査などでは「ホワイト」と呼ばれ、逆に不信印象に繋がる可能性があります。
~審査が通らない~
今時は学生でも主婦でもカードが持てますので...通常の無料カードで審査が通らないというのは、キャッシュレス活用・ポイ活以前の問題かなと思います。
超低金利時代にポイント還元を使わない手はない

0.001%です。 ※三井住友銀行など
定期でやっとこ0.002%とという世界。
ではもし、年間300万円の生活費の支払いをキャッシュレス化し、平均還元率2%とすると、いくら戻ってきますか?
年間6万円。
これが10年だと60万円です。
もちろん投資など、その他運用方法はいろいろありますが、日々の生活の中でこれだけの還元が簡単に得られる訳ですから、これは活用しない手はないと思うのです。
ちなみに、年間6万円の還元は簡単です。初心者でも実現可能です。
正しいクレジットカードの選び方

適正保有枚数
基本的には1枚をメインカードとして使用します。
年会費
年会費を払って得を取りに行く上級者を除いては、年会費無料は必須です。
還元率が低いカードに限って、いまだに年会費が必要なものもあります。クレジットカードなら何でもいいという訳ではありません。
還元率
業界のスタンダードは0.5%です。
クレジットカードなら何でもいいという訳ではありません。
ポイント使用方法
いまだにカタログギフトから無理やり商品を選んでいたりしませんか?
最近は他のポイントに移行することも可能ですが、移行により還元率が下がるものはナシですね。
おすすめのクレジットカードは?
少なくとも上記のポイントは全ての方に言えることですので、外さないようにしたいところです。
当オフィスの総合コンサルティングでは、それらも考慮の上、具体的なご案内もしています。
キャッシュレス活用法

先にお伝えしておきますが、今回は概要のみです。
具体的な方法等については、総合コンサルティングの中で個別にご案内いたします。
初級編

・水道光熱費
・通信費
・保険
・家賃
事業者によりこれら全てがカード払い可能な訳ではありませんが、可能なものは全てカード払いにします。
固定費をカード払いにすることで、無意識にポイントが貯まります。
ポイント還元=実質割引、という見方もできますね。
使い過ぎの心配がある人、家計管理ができない人はここまでにしておく方がいいかもしれません。※その場合は年間6万円の還元は難しいでしょう。
中級編

・日々の買い物
・外食
・車検
・社会保険料(国民年金)
・税金(自動車税、ふるさと納税)
・ネットショッピング
少額から高額まで、払えるものは何でもカード!
上級編

キャンペーンや使用シーンによって、その時一番還元率の高いカードを使用し複数のポイントを使い分けるという方法もありますが、これは少なくとも初中級者にはおすすめできません。
メインで貯めたいポイントに集中させるのがおすすめです。
~同系列で集中化~

表は一例です。何が最適かは、生活スタイルや利用実態によります。
ちなみに、ドコモを使っているからdポイント、auを使っているからauポイントがお得とは限りません。
個人的には通信系のポイント集中化には否定的です。
一見お得なようですが、そもそも通信費が高ければお得とも言い切れないと思うからです。
ポイ活のために通信費の見直しができないのであれば、本末転倒なのではとも思ったり。
通信会社の囲い込み成功例、通信会社の思うツボになっているかも!?しれません。
~ポイントの多重取り~
ここから具体的な活用方法については、使用するカードの種類にもより詳細が異なるということもあるため、今回はここまでとします。
既にクレジットカードを活用されている方であれば、シーンにより無意識に2重取りくらいまではできているはずです。
3重取りは日常的に、テクニックを駆使すれば、仕組み上6重取りまで可能です。
総合コンサルティングでは、ポイントの多重取り方法やバーコード決済の活用方法、ネットショッピングの活用方法等、上級者向けのテクニックもご案内しております。
注意事項
・住宅ローン名義人の新規カード申込みは、融資完了時までお控えください
審査に影響する場合があります。
・支払い遅延がないようご注意ください
少なくとも1年以内の遅延は審査に影響しますので、うっかりも含め必ず支払い遅延はないようにご注意ください。
進化は止まらない
現金が嫌いで極力使用したくない私は、キャッシュレスの可否がお店選び基準の一つにもなっています。
現金を引き出す機会も月に1~3回程度ということもあり...意図せずお財布にお札が一枚も入っていない(汗)ということもしばしば。
さらにはそのお財布自体も忘れて出かけることがあり、しまった!と思うこともあるのですが、今時は地方でもスマホがあれば何とかやり過ごせることが増えて、結果お財布を忘れる頻度も増えてしまうという今日この頃です。
もう長財布もやめてしまおうかと考えているところです。
20年前から考えるとキャッシュレス活用法もずいぶん進化し、上手く利用すれば還元率も高く得られるようになりました。
ですが、進化はまだまだ現在進行形で、お得な方法や効率的な使用方法もこれからも変遷していくことは間違いありません。
FPオフィス ながのココカラでは、総合コンサルティングご利用のお客さまへ家計改善案の一つとしてキャッシュレス活用法をお伝えしています。
その方のライフスタイルに合ったキャッシュレス活用法やポイ活など、上級者向け情報までご案内しています。
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