
FPオフィス ながのココカラ 栗原です。
コンサルティング事例でもいくつかのパターンをご紹介していますが、ライフプランの結果は世帯により様々です。
今までご相談を受けてきた中で8割程度の世帯は将来的に破綻リスクが発生する結果となっています。
そして2割弱程度は、一見破綻リスクはないものの、潜在的なリスク※が内在している結果となっています。
※お子さまの数が増えた時や教育計画変更時、就労不能時などに破綻
残り1割弱の世帯は、潜在的リスクの心配も少ない結果となっています。
さて、みなさんはどういった世帯の方が上記のパターンに当てはまると想像されますか?
例えば、破綻リスクのあるケースは世帯年収500万円以下のサラリーマンと専業主婦(またはパート)子育て世帯、
潜在的リスクのあるケースは共働き子育て世帯
破綻リスクの心配がないケースは世帯年収1000万円以上の世帯…
なんて想像をされたかもしれません。
しかし実際は、お金の有る無しではないのです。
例えば世帯年収1000万円以上のご家庭でも破綻リスクがある場合がありますし、
逆に世帯年収が400万円以下のご家庭でも破綻リスクがない場合があります。
そうです、肝心なのは収支のバランスなのです。
また、そのご家庭の価値観も収支に大きく影響します。
必ずしもパターンが当てはまる訳ではありませんが、これまで見てきた中で傾向としてあるなと感じているパターンをご紹介します。
大きな破綻リスクがある世帯に多いタイプ

ダブルインカム・ミドルクラス(こどもあり)世帯

原因としては、
・支出が多い(無駄遣いや外食、交際費、習い事など)
・住宅ローンが過大
・どんぶり勘定
などが指摘材料として挙げられます。
収入に対して貯蓄が少ない印象なのもこのクラスに多く見られる特徴です。
もちろんそうではないご家庭もあります。
潜在的リスクが内在している世帯に多いタイプ

DINKs世帯

破綻リスクも見られず、一見問題ないように思えます。※本タイトル1枚目の画像
このタイプは現状のライフプラン(将来にわたる収支表)を見ると、老後までゆとりのある結果となるケースが多いです。
しかし、お子さまの計画やマイホーム計画を足し込んでいくと、途端に破綻リスクが発生します。
先述のパターンですね。
コンサルティングにより、潜在的リスクに気づくことができれば早くから対策できますが、
自分たちは余裕がある、と独身時代のように構えていると気付かぬうちに大きな破綻リスクのある世帯へと移行してしまうので注意が必要です。
破綻リスクの心配がない世帯に多いタイプ

公務員世帯
特にご夫婦共公務員の場合は破綻リスクの心配がないケースが多いです。
安心のライフプランになる要因は収入だけではありません。
・高収入
・堅実な生活費
・安定志向
・心配性
上記のような傾向があるように感じます。
十分な収入があるものの、住居は割と高年齢まで官舎住まいという場合も多く、住居費が少ない。
そして、安定志向や心配性というマインドがあるので無駄使いや派手な生活もしません。
心配性という意味では貯蓄も堅実にしています。
退職金もそれなりに見込めるため、現役時代に堅実な生活をしていれば老後も安泰です。
どうしてご相談いただくのかな、と不思議に思うくらいなのですが、
たっぷり貯蓄があっても、「わたしたち大丈夫かしら」と思ってしまう真面目な性分なのでしょうか。
もちろん、そうでないケースもありますが、傾向として多いような印象があります。
破綻リスクが小さい世帯に多いタイプ

世帯年収が低い世帯
世帯年収は低いものの、慎ましい生活で収支バランスが保たれているケースです。
一見生活も派手ではないため家計にも余裕がないのではと想像しますが、このタイプの世帯は意外と堅実な生活で、リスクも大きくないケースの方が多いなと感じます。
もちろんそうではないご家庭もあります。
あくまで傾向ということでまとめてみましたが、実際には千差万別いろいろなパターンがあります。
ご相談を受けて初回面談をしても、ライフプランを作成してみるまでは私にも結果が予想できません。
〝きっとこうかな〟という予想が外れることもよくあります。
総合コンサルティングの意義
・リスクに早く気付くことで対策、解決方法が多く見出だせる
・収支が見える化することで漠然とした不安が払拭され、やるべきことが明確になる
・(これから住宅取得する方は)無理なく返済していくための正しい資金計画ができる
...など。
コンサルティングを実施して破綻リスクが出たからといって、悲観することはありません。
〝早く気付けてよかった〟
と思えるように、現実を受け止め、立て直しの対策をすればよいのです。
FPオフィス ながのココカラは、あなたの未来を応援します。